柳蓮田蓮根 國之介

「國之介」に込めた想い

　本商品は野口農園の創業者である野口國之介の名前を冠した商品です。國之介が蓮根栽培を始めた田のみで栽培しました。

　蓮根栽培に最適であると言われる霞ヶ浦沿岸ですが、実は蓮根栽培に本当に適した蓮根田は極々一握りしかありません。蓮根栽培に最も適しているのは、胸丈ほどの深田ですが、現在の蓮根田のほとんどが膝丈ほどしかない稲からの転用。本来、転作田は蓮根を栽培するには浅すぎるのです。

　稲には深すぎる田

　國之介が蓮根の栽培を始めた大正時代には、稲は豊かさの象徴。一帯には広大な稲作田が広がっていました。しかし、代々貧しい農家であった野口家が耕していたのは、水生植物の堆積物が永い年月を蓄積された深田。それは絹を思わせるような柔らかな分厚い泥でできた田ではありましたが、稲が豊かに実るにはあまりに深すぎたのです。

　思い立った國之介が霞ヶ浦に自生していた蓮根を植え付けたところ、運よく高品質の蓮根が収穫できたと伝わります。しかし、偶然は長くは続きません。國之介は、品質を維持するためには高度な栽培技術が必要であることを悟りました。

　しかし、蓮根栽培に着手したばかりの國之介には蓮根栽培の知識は何一つありません。できたのは蓮根に向き合うことだけ。國之介は、真剣に蓮根に向き合い続けることで、次第に高度な栽培技術を身に着けていったのです。

　野口農園の創業者である野口國之介が蓮根栽培にかける情熱が込められた商品。それこそが「柳蓮田蓮根 國之介」です。